2013年4月3日水曜日

気管支喘息 〜主治医との出会い、少量の薬で回復傾向にある私の体験〜

咳喘息から気管支喘息へと移行してしまったのは28歳、息子がもうすぐ3歳になる時でした。


思えば、出産を経て授乳や子育てを通して体重が減り、体力も低下、ヘルニアや子宮内膜症が見つかったり…と28歳から私の身体は変わり始めました。

それまで大きな病気と言えば、風疹やインフルエンザくらいなもので入院もした事がなく、健康優良児として賞状をもらうようなそんな子どもだった私でしたが、やはり身体の変化は起きてしまいました。


喘息と診断されてから約1年くらいは、町医者にかかっておりましたが、季節を経るごとに悪化していき、一時は内服薬が7種類くらいになりました。いわゆるゼエーゼエーという気管支喘息の典型的症状も曇りや雨、台風などの気象状況で出現したり、ヘルニアが辛くて湿布薬を貼った所、ゼエーゼエーが出現し、アスピリン喘息の可能性も指摘されてしまいました。
胸だけでなく、鼻も詰まって苦しくなり、過呼吸発作で手足から頭まで痺れたり、咳がひどすぎて肋骨にひびが入ったような身体を突き刺すような痛みが起きたり、咳や痰で夜中に目が覚めて眠れなかったり、全身性のステロイド薬の内服で副作用が起き、不眠症になったり…もう踏んだり蹴ったりです。
とにかく心も身体もぼろぼろでした。

主治医からは「辛そうだね…喘息は治る病気ではないからね…今日も点滴して行って下さい」という言葉を受け、お先真っ暗でした。



しかし、今は違います。

思い切って医科大学付属病院へセカンドオピニオンをしたのです。
すると、初めて鼻症状について指摘されました。これまでは鼻症状は鼻水や鼻づまりを抑える薬を使っていたものの、注目されてはいませんでした。しかし、新しい主治医は喘息症状と鼻症状が連動して、余計呼吸が苦しくなっていると、私に説明して下さいました。
それは、鼻と気管の両方を治療するという、私にとって新たなそして、非常にシンプルな治療方針でした。

新たな治療方針が決まり、薬の種類が吸入薬と点鼻薬の2種類に減りました。そのかわり、今までも使っていた吸入ステロイドを4吸入から8吸入に増えましたが、薬の副作用で身体がぼろぼろだった私にとっては、副作用の少ないこのステロイド薬と点鼻薬の2種類に減った事は、革命的な変化でした。(ただし、吸入薬は高額なので月1万円のお薬代が半年間かかりましたがw)

そこから、私の喘息症状は少しずつ良くなり、1年たった今では、ゼエーゼエーの症状は殆ど消失しました。吸入回数も半分に減りました。ただ、毎日キチンと続けています。

ただし、鼻症状はまだ天候によって出現します。どうやら、薬が効きにくくなっているという主治医。紹介状を書いて頂き、近々院内の耳鼻咽喉科を受診予定です。


私はこの経験でようやく自分の身体と向き合う事になりました。そしてそれは、今では非常に大きな財産になったと思っています。
それにセカンドオピニオン先の医者が常に治療について新しい情報を持っている医者であったこと、これが私には幸運でした。常に情報に敏感な医者であれば、治療方針の変更もスムーズです。これは町医者だから×、大学病院だから○というのではありません。とにかく出会いだったのです。
それから、これがないといけないと思ったのは、患者自身だからこそ自分の身体を良く知り、起こりうる症状の悪化を予防する事に努める事。ひどくなって点滴に通うばかりでは、やがて薬漬けになって、点滴なしでは不安になったり、依存してしまいます。私もかなり危機感を覚えました。
そして、医者との出会いを無駄にせず、必要な治療を適切に受ける為には自分自身も病気について学ぶ事です。ただし、インターネットの情報は、不確かな場合も往々にしてあるので、一番は自分を診てくれている主治医はもちろん、セカンドオピニオンなどを通して、多角的客観的に自分の症状を見つめる必要があります。

でも、自分はこれだけ調べたんだ、治療方針を変えてくれ!とか、あの病院ではこうやってくれるんだから、ここでもこうしてほしいなど横柄に主治医に頼むのではなく、まずは自分にはどういう治療が合っているのか、という事を自分が理解できるように主治医に説明をしてもらうことが大切だなと思いました。

それでも納得いかない時は…私のようにセカンドオピニオンしても良いのではないかなと思いました。


育児、家事や仕事が忙しいあまり、自分の事を後回しにしてしまいがちでしたが、まずは自分自身の健康を維持する事が、家族を守る事にも繋がると思います。


そんな事を身を持って経験した約1年間でした。






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